昭和5年に建てられた
モダンな洋館で
米子市
の歴史と繁栄を知る。
長い間米子市役所として市民に親しまれてきた赤レンガ色のモダンな洋館は、昭和5年(1930)に建築。鉄筋コンクリート3階建てで、規模も大きく、タイル張りの建物は遠くからでも目を引くほどで、建築当時としては山陰随一です。
設計者は、早稲田大学に建築科を創設し、国の重要文化財となっている大隈記念講堂も手掛けたことで知られる、建築家で工学博士の故佐藤功一氏ら。
建物は地盤が軟らかいのを考慮して、地震に強い近世欧米式「鍵の手造り」で施工され、工費は21万5千円、当時の市の1年分の予算に匹敵する資金が投入されました。昭和52年(1977年)市の有形文化財に指定。
現在では「山陰歴史館」として、米子の民俗資料や米子城の資料などを展示しています。
明治34年(1901) 8月 | 郷土史家足立正(あだち せい)氏により、収集の考古資料を自宅の一室に陳列公開 |
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大正13年(1924) 10月 | 米子市淀江町に山陰徴古館が開設、足立正氏収集の考古・歴史・民俗資料1328点を展示 |
昭和15年(1940) 4月 | 米子市の記念事業として、足立正氏収集の資料約9300点を米子市西町の商品陳列館2階に開設、昭和20年6月一時閉鎖 |
昭和28年(1953) 11月 | 武家屋敷小原家の長屋門の寄贈を受け、これを米子城二の丸に移築し活動を再開 |
昭和59年(1984) 12月 | 米子市新庁舎完成・供用に伴い、米子市旧庁舎を山陰歴史館に衣がえし、展示活動・調査・研究・資料の充実を図る |