• 開館

    9時30分から18時(最終入館17時30分)

  • 休館

    火曜日※祝日の場合は翌日休館年末年始 12月29日から1月3日 

  • 電話

    0859-56-2271

  • 住所

    〒689-3411 鳥取県米子市淀江町福岡977-2

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交通アクセス

施設のご案内と見どころ

上淀白鳳の丘展示館は国史跡上淀廃寺跡のガイダンス施設です。
ガイダンス施設は、白鳳期の古代寺院の金堂内部を原寸復元した国内唯一の展示施設です。

鳥取県米子市にある上淀白鳳の丘展示館

館内見取り図.png

 

内部には高さ3メートルを超える如来座像1体と脇侍の菩薩像2体が復元され、重厚で厳かな雰囲気を漂わせています。

この他、国内最古級の仏教壁画や弥生時代の絵画土器、古墳時代の盾持人埴輪など貴重な文化財約160点を展示しています。

展示室(1)上淀廃寺が建てられた背景

上淀白鳳の丘展示館の展示室1の画像

淀江は、古代から陸と海の交通の要衝としてにぎわい、様々な地方の文化が集積されてきました。ここでは、上淀廃寺建立(飛鳥時代)以前の淀江の様子を様々な遺物によって紹介しています。

見どころ

九州から伝わった曽畑式土器や赤色の鮮やかな漆塗り櫛(縄文時代)、武器を持った戦士の絵画土器(弥生時代)、優れた造形の盾持人埴輪(古墳時代)などが展示してあります。中でも、角田遺跡から出土した絵画土器(弥生時代)は、一つの土器に6つものモチーフの絵が描かれており、国内でも代表的な絵画土器の一つに挙げられています。

上淀白鳳の丘展示館の展示室1に展示している絵画土器(角田遺跡出土)

絵画土器(角田遺跡出土)
頭に羽根飾りをつけたシャーマン、高層建築物などが描かれています。文字のない弥生時代に、異なる絵画により神話の一場面を表したのかもしれません。

上淀白鳳の丘展示館の展示室1に展示している盾持人埴輪(角田遺跡出土)

盾持人埴輪(角田遺跡出土)

展示室(2)出土した壁画片・塑像片

上淀白鳳の丘展示館の展示室2の画像

法隆寺(奈良県)の壁画と同時代の国内最古級の仏教壁画片や大きさや時代の異なる多様な仏像片によって、飛鳥時代後期にこの地に花開いた仏教世界の息吹を今に伝えています。

見どころ

【 壁画 】

のびやかな筆使いの遠山と霞、緻密に書き込まれた天蓋、鮮明な模様の神将の鎧、そして唯一顔の輪郭をとどめている神将など国内最古級の壁画片17点が展示してあります。

【 塑像 】

目を見開き怒りの形相を浮かべた天部の顔面、赤い彩色と一面に描かれた小花文様が残る菩薩の衣、リアルな存在感の漂う菩薩の足の指など多様な仏像群の塑像片を展示しています。

壁画「神将」(上淀廃寺跡出土)

壁画「神将」(上淀廃寺跡出土)
国内最古級の仏教壁画で、仏の守護神「神将」の頭から胸の部分です。神将は鎧で身を固めており、釈迦如来を守る四天王の1人と考えられています。

菩薩「右脚部」(上淀廃寺跡出土)

菩薩「右脚部」(上淀廃寺跡出土)
本尊釈迦如来の脇侍菩薩の一部です。表面は赤く塗彩され、小花紋様で飾られています。

展示室(3)よみがえった金堂

上淀白鳳の丘展示館の展示室3の画像

古代寺院の金堂内部を原寸大復元した国内唯一の展示室です。丹色に塗られた柱や天井、安置された三尊像、極彩色の壁画が、一千年以上の時空を経て、古代の仏教世界をみごとに甦らせています。

見どころ

【 仏像 】

丈六級の如来像1体(台座を含み、高さ3.8m)と脇侍の菩薩像2体(台座を含み、高さ3.4m)が復元され、金堂内に重厚で、厳かな雰囲気を漂わせています。

【 壁画 】

飛鳥時代の釈迦説法図と奈良時代の仏像背景画が極彩色で復元され、天然顔料による色彩で古代寺院の金堂内の華やかさを鮮やかに再現しています。

復元金堂内部

復元金堂内部
荘厳な金堂の内部で、本尊如来像と2体の菩薩像が安置され、壁には創建期(白鳳期)及び奈良時代の2種類の仏教壁画が再現されています。

復元菩薩立像

復元菩薩像

 

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